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バナナの免疫活性

バナナジュースに免疫力を高める可能性


1999年に行われた日本癌学会総会では、帝京大学薬学部の山崎正利教授(現在は名誉教授)が、マウスを使って果物ジュースの免疫活性度を調べた実験結果について発表しました。
この実験では、バナナ、ブドウ、パイナップルなどの身近な果物のジュースをマウスの静脈内に注射し、血中のTNF量がどう変化するかが調べられました。TNFはマクロファージから産生されるサイトカインの一種で、腫瘍細胞を壊死させる作用を持つことから、血中TNF値は免疫システム活性化の指標として使われます。
この実験の結果から、バナナは他の果物に比べてTNFの生産量を増やす効果が強く、がん治療などで使用される免疫増強剤に匹敵する効果がみられることがわかりました。

バナナ果汁がマウスのがん細胞を抑制

また、別の実験で、バナナの成分がどのくらいがん細胞を抑制するかが調べられました。この実験では腹腔内にがん細胞を移植したマウスを2群に分け、一方にはエサと水だけを与え、もう一方にはエサと水に加え、7、9、12、16、20日目にバナナジュースを注射し、65日間観察を続けました。
その結果、エサと水だけのマウスは全て死亡しましたが、バナナジュースを注射したマウスは10匹中3匹が完治、7匹にはがんの進行を遅らせる効果がみられました。
さらに別の実験ではがん細胞を移植したマウスに乾燥バナナを食べさせたところ、がん腫瘍の増殖が抑えられ、腫瘍の重量も軽くなるという結果が得られました。
マウスを使った実験であり、静脈に果汁を注射するという特殊な方法なので、今の段階では人間の免疫力やがん抑制についても同じ効果があるとはいえませんが、今後のさらなる研究に期待が寄せられています。

バナナの成熟度で免疫活性力に違いが

山崎名誉教授はバナナの成熟度にも注目し、免疫活性の違いを調べました。青いバナナをエチレン処理した翌日のものを1日目とし、10日目までのジュースをマウスに注射し、6時間後の好中球の数を調べました。好中球は白血球の一種で、体内の異物を攻撃し無害化する働きがあるため、免疫活性の指標としてよく使われます。
この実験の結果、エチレン処理して4日目(お店で売っている黄色い状態のバナナ)に比べ、10日目(熟して黒い斑点が出てきた状態)は好中球の数が約8倍になることがわかりました。人間がバナナを食べた場合(経腸吸収)でも同じような結果が得られるかどうかは今後の研究結果を待つことになりますが、この実験を機に、熟したバナナの免疫活性効果は注目されることとなりました。