輸入過程と安全性

輸入過程全体

1. 育苗

バナナの苗は親株の横から出てくる新芽を利用します。
苗を土とともにビニール袋に入れ、数週間育てます。

2. 植付け

よく耕した畑に、苗を規則正しく植付けます。

バナナ栽培に適した気候条件
・一年中暖かいこと
(最適気温:26〜30℃)
・降雨が一年中あること
(100〜200mm/月 程度)
・台風の通り道でないこと

3. 成育

畑へ植付け後、バナナの苗はぐんぐん大きくなり、大きな葉が四方に広がります。

散水
雨量の少ないところでは散水器によって水分を補給します。

4. 開花・結実

畑に植え付けてから6か月くらいになると、苞(ほう)で覆われたふくらみがあらわれ、しだいに垂れ下がり、赤紫色の巨大な筆先のようになります。
苞(ほう)が外側にめくれると、バナナの実とその先端の白い花が顔をだします。

5. 袋がけ

バナナの実に虫がつくのを防ぐため、全体に袋をかけます。

6. 収穫・運搬

収穫
畑へ植付け後9ヵ月くらいたつと、ひとつひとつの実も十分に成育し、収穫時期を迎えます。バナナは、まだ青くて硬いうちに収穫されます。収穫は、バナナを傷つけないように2人1組で行われます。

運搬
収穫されたバナナは、畑の中に張り巡らされたケーブルに吊り下げられ、パッキング場まで運ばれます。
運搬中に、いくつかの房を抜き取り、きちんと成長しているか品質検査を行います。

7. 水洗・選別

水洗い
パッキング場に運ばれたバナナを、水槽の中で水洗いし、チリや埃、切り口からしみ出てくる果樹液などを洗い落とします。

選別
水洗い後、バナナの傷や形をチェックします。さらに軸の部分をきれいにカットして整えます。

8. 計量・箱詰

1箱13.0kgになるように重さを量ります。
計量したバナナを箱に詰め、再度重さを量ります。合格したものには、箱に識別番号を記し、万一、何か問題が起こったときにもすぐに対応できるようにします。

9. 輸出検査

トラックに積み込む前に病害虫の検査が行われます。合格したバナナには植物検疫証明書が発行されます。

10. 船積・出港

港に到着したバナナは、品質検査が行われ、保冷船に積み込まれた後出港します。輸送中は常に13〜14℃に保たれます。

11. 輸入検査

日本に到着したバナナは、港に隣接した保税倉庫に搬入されます。その後、植物防疫法に基づいた病害虫の検査、食品衛生法に基づいた残留農薬検査等が行われます。
両方の検査に合格したバナナは、通関を経て、輸入されます。

12. 追熟

輸入されたばかりの青いバナナは、(ムロ)と呼ばれるところで追熟され、黄色くなります。室は、温度・湿度などが管理された熟成室で、バナナはここで少量のエチレン(植物ホルモン)を与えられ、おいしく熟成するのを待ちます。

13. 店頭

配送
追熟したバナナはトラックに積まれ、各地へ出荷されます。

店頭から食卓へ
各地へ届けられたバナナは、スーパーなどの店頭を通じてみなさんの食卓に並びます。